パッチ適用(RAC環境）
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パッチ適用(RAC環境）

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パッチ適用(RAC環境）



本項では、RAC（Real Application Clusters）へのパッチ適用手順について記載します。

オラクル社では、オラクル社のソフトウェアについて『パッチ』と呼ばれる製品修正を発行しています。インストール済のOracleソフトウェアにパッチを適用すると、そのソフトウェアのホーム・ディレクトリの実行可能ファイル、ライブラリおよびオブジェクト・ファイルが更新されます。パッチの適用によって、構成ファイルおよびオラクル社提供のSQLスキーマも更新できます。パッチはオラクル社提供の「OPatchユーティリティ」または「Oracle Enterprise Manager Grid Control」を使用して適用されます。

今回は、OPatchユーティリティを使用したパッチ適用方法について説明します。インストール後の環境としては『11.2.0.3.0』になっています。その環境にオラクル社から提供されていパッチであるPSU(Patch Set Update)『11.2.0.3.1【p13348650】』を適用する手順について記載します。
※なお、パッチ適用手順は、環境や適用パッチの種類・バージョンごとに適用方法が異るので、運用作業でパッチ適用する場合は必ず検証環境で適用し手順の確立とアプリ等の動作確認を行った上で実施しましょう！


～～～～～～～～～～～～～～　重要　～～～～～～～～～～～～～～～
パッチ適用前に、OracleDatabaseとGridInstructureのOpatchユーティリティのバージョンが最新であることを、以下のコマンドで確認します。
# su - oracle
$ cd $ORACLE_HOME
$ ./OPatch/opatch version
# su - grid
$ cd $ORACLE_HOME
$ ./OPatch/opatch version
※もし最新バージョンでない場合は、Opacheを「My Oracle Support」からダウンロードして、最新バージョンに置き換えます。

～～～～～～～～～～～～～～　重要　～～～～～～～～～～～～～～～


1. 適用するパッチファイルの準備
適用するを準備します。今回はDVDやCDではなくOracleサイトからダウンロードしたファイルを使用します。なおダウンロードファイルはzip形式となっているので解凍します。

# su - grid
$ cd $ORACLE_HOME/patches/
$ unzip p13348650_112030_Linux-x86-64.zip


2. ノード（rac01）のインスタンス停止
以下のコマンドでrac01のインスタンスを停止させます。
# su - oracle
$ srvctl stop home -o $ORACLE_HOME -s /home/oracle/stat.log -n rac01

3. PSU前提スクリプト実行
PSU適用前の前提スクリプトを実行します。
# su -
$ /opt/app/11.2.0/grid/crs/install/rootcrs.pl -unlock
※「Successfully unlock」と出力されることを確認します。

4. Grid InfrastructureにPSU適用
パッチ「Patch:13348650」と「Patch:13343438」を GRID_HOME に適用します。
# su - grid
$ cd $ORACLE_HOME/patches/13348650
$ $ORACLE_HOME/OPatch/opatch napply -oh $ORACLE_HOME -local
OPatch succeeded.

$ cd ../13343438/
$ $ORACLE_HOME/OPatch/opatch napply -oh $ORACLE_HOME -local
OPatch succeeded.

$ $ORACLE_HOME/OPatch/opatch lsinventory -oh $ORACLE_HOME -local
※「opatch lsinventory 」コマンドでPatch:13343438とPatch:13348650が適用されていることを確認します。

5. OracleDatabaseにPSU適用

①PSU適用前提スクリプトを実行します。
# $ su - oracle
$ /opt/app/11.2.0/grid/patches/13348650/custom/scripts/prepatch.sh -dbhome $ORACLE_HOME
※「prepatch.sh completed successfully. 」が出力されたことを確認します。

② パッチ「Patch:13348650」と「Patch:13343438」を ORACLE_HOME に適用します。
$ $ORACLE_HOME/OPatch/opatch napply -oh $ORACLE_HOME -local　/opt/app/11.2.0/grid/patches/13348650/custom/server/13348650
OPatch succeeded.

$ $ORACLE_HOME/OPatch/opatch napply -oh $ORACLE_HOME -local /opt/app/11.2.0/grid/patches/13343438
OPatch succeeded.

$ $ORACLE_HOME/OPatch/opatch lsinventory -oh $ORACLE_HOME -local
※「opatch lsinventory 」コマンドでPatch:13343438とPatch:13348650が適用されていることを確認します。

③PSU適用後のスクリプトを実行します。
$ /opt/app/11.2.0/grid/patches/13348650/custom/scripts/postpatch.sh -dbhome $ORACLE_HOME


6. rac02でのPSU適用後作業
PSU適用後のスクリプトを実行します。
$ su - grid
$ su -
# $ORACLE_HOME/rdbms/install/rootadd_rdbms.sh
# $ORACLE_HOME/crs/install/rootcrs.pl -patch

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　　　②-Grid Infrastructureインストール

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